家づくりQ&Aブログ
成功例を交えたアクセントクロスの選び方!2024年の人気色についても解説
こんにちは!
エクセレントホームの齋藤です。
お部屋の印象をガラッと変える”アクセントクロス”
お家づくり中の方は特によく聞くワードではないでしょうか?
LDKや主寝室、パントリーやトイレなど、さまざまなお部屋を素敵に彩ってくれるアクセントクロスですが、どの場所、どんな色が人気なのか、結局よくわからない!という方も多いかと思います。そこで今回は、実際のお家の事例と最新の2024年トレンド情報も交えながら、アクセントクロスとはどういったものなのかをご紹介いたします。
アクセントクロスとは?
アクセントクロスとは、お部屋の壁や天井の一部に取り入れる、ベースカラーとは違う色や柄のクロスのことを指します。真っ白いお部屋にナチュラルブラウン色の床や建具に家具。無難すぎて少しつまらない…という場合に、壁を一面グレーやネイビーなどのアクセントとなる壁紙を使用すると雰囲気がガラッと変わります。また、単色カラーだけではなく、レンガや植物などの柄を使えば印象は更に大きく変わります。
空間をより華やかにしてくれるアクセントクロスは、その貼り方や面積によって、部屋の印象はさらに大きく変わります。どのようにして決めたら良いのか、思い切って大きな面積にアクセントクロスを使用したけど思っていた感じと違う、とならないために今回のブログでアクセントクロスについて詳しくなりましょう!
アクセントクロスの基本知識と選び方
アクセントクロスの基本知識
クロスは色や柄だけでなく、素材や機能性にもいくつか種類があります。
詳しくは後述しておりますが、単にアクセントクロスと言っても、使いたい場所や雰囲気に合わせて選ばなければ仕上がったあとに思っていた感じと違う…と感じてしまう場合があります。
自分の理想とするインテリアをイメージし、その上で落ち着いた感じにしたい、インパクトのある感じにしたいなどと具体的にイメージを膨らませていきましょう。
「ナチュラル」「シック」「モダン」「エレガント」などとインテリアテイストで絞ると選びやすいですよ。
アクセントクロスの選び方とポイント
では実際に、アクセントクロスをどのようにして選んだら良いか、ポイントをご紹介いたします。沢山の種類の中で、理想のインテリアテイストに合わせるクロスを選ぶのはもちろんですが、一番重要なのは”色の選び方”です。
単純に好きな色を使用するのも良いですが、まずは色が持つイメージを考えてみましょう。
暖色系(赤、オレンジ、黄色など)→明るい、賑やか、温もり
寒色系(青、水色など)→落ち着く、涼しげ
中間色とよばれる緑や紫などは暖色と寒色の間の色で、どちらのイメージも持ち合わせています。
例えば、仕事や作業をする書斎は『青』、明るく楽しい雰囲気にしたい子ども部屋は『黄色』など、与えたいイメージをお部屋に合わせて選ぶと決めやすいですよ。
また、お部屋の広さの感じ方も色によって変わってきます。
暖色系は手前に迫って見える前進効果、寒色系は後ろに下がって見える後退効果というものがあります。
そのため、お部屋を広く見せたいという場合は寒色系の方が奥行を感じられ、広く見える効果があります。一方で、暖色系は貼る場所や面積によって圧迫感を与える可能性がありますので注意が必要です。壁や天井の一部だけをアクセントとして色を取り入れるアクセントクロスは、色によって大きな印象の差がうまれます。色による視覚的効果は大きいため、アクセントクロスを選ぶ際の重要なポイントとなります!
成功事例!アクセントクロスを使用するおすすめの場所と色選び
ここからは、各部屋におすすめの色とアクセントクロスの使い方のポイントをご紹介します。
LDK
お家の中でもメインとなるLDK。家族が集まり、過ごす時間も長いLDKのアクセントクロスは、お気に入りのものを選びたいですよね。
・モルタル調
数年前から人気のモルタル調のアクセントクロスは、今年も人気が高いクロスの1つです。白と黒のシンプルな空間に、洗礼された無彩色のグレーがとてもよく馴染み、一気におしゃれ空間に仕上がります。
・イエロー
・オレンジ
明るく元気な雰囲気にしたい場合はパキッと目を惹く明るい色のクロスはいかがでしょうか。新潟のこれからの時期は薄暗い天気が続きますので、お家の中は明るい雰囲気で過ごせそうですね。
LDKのアクセントクロスを貼る面として、人気なのはキッチンの背面やテレビを置く面の壁です。
毎日目に入る場所のため、お気に入りのクロスで日々のモチベーションも上げられそうですね。
さりげない雰囲気がお好みの場合は、パントリーなど収納の一部などもおすすめです。
寝室
寝室は質の良い眠りをするために、落ち着いた雰囲気にするのがおすすめです。派手な色や柄のアクセントクロスは、落ち着かずリラックスができなくなる可能性があります。
自分が落ち着くと思うアクセントクロスで理想の寝室をつくりましょう。
・木目調
勾配天井で開放感はありますが、壁よりも暗い色の木目調のアクセントクロスがリラックス効果をもたらせてくれます。
・ブルー
鎮静効果のあるブルーは、落ち着きややすらぎを感じられるため、寝室のアクセントクロスとしてはぴったりです。壁にアクセントクロスを使用する場合は、ベッドを置いた際に頭の位置にするのがおすすめです。ベッド脇にサイドテーブルやスタンドライトなどを置くことを考えると、よりインテリアが華やかになる面にアクセントクロスを使用するのが良いでしょう。
子ども部屋
子ども部屋のアクセントクロスは、明るく遊びゴコロのある感じにしたい!と思う気持ちと成長したら飽きて嫌になってしまうかも…という気持ちと、お子さまの好みもあるのでどれが良いのかと悩んでしまいますよね。
お子さまが小学生以上など、ある程度意思がはっきりしているご年齢であればご本人に好きなクロスを選んでもらうことも少なくはありませんが、成長の過程で好みが変わる可能性もありますので、ご家族のお考えに合わせて決めると良いでしょう。
・グリーン
穏やかな気持ちにさせてくれるグリーンは、安心感や癒し効果、集中力も高められる色です。
お家全体の雰囲気に合わせやすいですし、比較的何色でも合わせやすいためインテリアとしては重宝するカラーです。
床や建具の色を明るくしたり、同じグリーンでもトーンの明るい色などにすれば、より子ども部屋らしく明るい雰囲気になりますよ。
・木目調
思いきり色を入れるのは少し抵抗がある場合は天井をアクセントにするのも良いでしょう。床と同じ色味の木目調は、違和感なくさりげないアクセントを与えてくれます。
アクセントクロスは色によってお部屋の雰囲気を大きく変えます。壁や天井はあまり変えずに、でも何かアクセントが欲しい!という場合はカーテンで色や柄を入れるのもおすすめしています。カーテンなら、お子さまが飽きてしまってもアクセントクロスに比べたら気軽に変えやすく簡単です。
優先順位をつけて、自分たちに合っていると思う選択をしましょう!
・書斎、ワークスペース
一人の時間を過ごすことが多いワークスペースは、自分だけのプライベート空間です。
作業のモチベーションも上がるおしゃれなお部屋にしたいですよね。
・コンクリート調
男性に人気のコンクリート柄のクロスは、趣味のお部屋のアクセントクロスとしてもかっこ良く素敵な雰囲気にしてくれます。LDKや寝室に使うのを躊躇ってしまう柄物のクロスもプライベート空間のワークスペースなら使いやすいですよ◎
・グリーン
・ブルー
程よい圧迫感がでる深い色味のカラーは、プライベート空間をさらにおこもり感ある雰囲気にさせてくれます。
落ち着いたカラーで、作業やお仕事に集中できそうです。逆に、レッドやイエローなどの明るすぎる色は興奮作用があるため、集中力を高めたいワークスペースなどにはあまり向きません。
ただ、好きな色や柄の方がやる気が出る!という方も多いと思います。
自身のモチベーションが上がるアクセントクロスで作業効率を上げましょう!
2024年のアクセントクロスの人気色とトレンド
2024年のトレンドの特徴
2020年頃から、アクセントクロスとして人気を博しているのがモルタル調の柄。先述しましたとおり、2024年も引き続き人気のクロスの1つで、グレーだけでなくグレージュ系のカラーも人気です。エクセレントホームでお家づくりをされたオーナー様でも多くの方にモルタル調アクセントクロスを採用していただきました。
どのインテリアテイストにも馴染みやすいのと、広い面積でもインテリアの邪魔をせず、でもしっかりアクセントになっている、というのが使いやすく人気の理由かと思います。
弊社のモデルハウスでも使用しています!
また、近年“くすみカラー”が衣類や文房具、ヘアカラーなど幅広いジャンルで流行していますがインテリアでも人気です。グレージュ系はもちろん、くすみブルーにくすみピンクなど派手すぎずさりげない色味がアクセントクロスとして使いやすいですね。
アクセントクロスを取り入れる際の注意点
インテリアや床・天井・建具とのバランスを考える
お部屋にはアクセントクロスの他に床や天井、建具などのカラーもあるため、色や柄のバランスが重要です。
インテリア基本的な色使いは、家具などの色も含めて3色までにおさえるのがポイントです。インテリアの配色には黄金比があるのはご存知でしょうか?
比率は《7:2.5:0.5》左から順にベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーとなります。この比率を基準にインテリアの色選びを考えると、統一感のある素敵なお部屋をつくることができます。
ベースカラーは床や壁などの広い面積を占める部分で、ホワイトやベージュなどのベーシックな色が選ばれることが多いです。
アソートカラーは家具やカーテン、インテリアの主役となる色です。
アクセントカラーはクッションやスリッパ、アートポスターなどの小物系の色です。
アクセントクロスを取り入れる場合、黄金比の3色のどこかに当てはまる色にしてみるとまとまりやすいです。例えば、木目柄のクロスを使う場合は床や家具に合わせたり、目を惹く色のアクセントクロスの場合はクッションなどの小物と色を合わせるなど、バランス良くおしゃれなお部屋に仕上げるにはカラー配色もアクセントクロスの決める際のポイントとなります。
ただ、カラフルで雑貨を沢山飾った雰囲気が好き!という方もいらっしゃいます。アメリカンテイストのインテリアには多いでしょうか。インテリアテイストによっては、3色に制限しなくても、全体的なバランスが取れていれば素敵なインテリアとなります。好みのお部屋のインテリアイメージをハウスメーカーや工務店の設計者やコーディネーターにご相談ください。
大きなサンプルで確認する
色は、面積が広くなると明るく感じる効果があるので、クロスはカタログに載っている小さなサンプルだけで決めないようにすることをおすすめします。実際に壁に貼られた際に、イメージと大きく異なる場合もあるので注意が必要です。外壁や床の色などにも同じことが言えますね。
イメージとの相違がないように、決めたサンプルは必ず大きめのサンプルで確かめましょう。イメージパースで実際に選んだクロスのイメージを確認することもありますが、パソコン等の画面越しの色と実物の色は全く同じにはならないため、あくまでもサンプルの色で確認するのがおすすめです。
アクセントクロスの素材に注意する
クロスの素材はいくつかありますが、一般的によく使用されるのは「ビニールクロス」「紙クロス」「織物クロス」の3種類です。質感や機能性、価格が異なるこれらの素材について、説明していきます。
〇ビニールクロス・・・ポリ塩化ビニルを主原料として作られます。日本の住宅では最も多く使われています。安価でバリエーションも豊富なため、一番人気の素材でもあります。一方で、年数が経つと、黄ばみや継ぎ目からクロスがはがれやすくなるという欠点もあるので、一般的に10~15年で貼り替えが推奨されています。
〇紙クロス・・・木材などから抽出したパルプを原料にして作る紙クロスは、海外でよく使われています。海外ならではの大胆な柄や日本の壁紙ではなかなかないような色の壁紙が多いのが特徴です。ビニールクロスに比べて薄い素材のため施工に手間がかかり、そのため費用も高めです。5~10年が貼り替え目安といわれています。
〇織物クロス・・・布クロスともいわれますが、名前の通り織物を原料としたクロスです。天然繊維を使用した織物クロスはビニールクロスや紙クロスにはない自然な温かみや高級感が感じられます。厚みがあり丈夫なため、ビニールクロスや紙クロスと比べると10~20年と長持ちする素材です。多くは普及しておらず、材料、施工手間ともに費用は紙クロスよりもさらに高くなる場合が多いです。
価格とバリエーションの豊富さからビニールクロスが多く使われますが、素材感やこだわりのデザインがある場合は紙や織物クロスもおすすめです。
自分のこだわりに合った素材で選びましょう。
アクセントクロスの費用相場
コストの目安と選び方
アクセントクロスを使用する場合のコストはハウスメーカーや工務店によりますが、
貼る場所の面積でも大きく変わってきます。
例えば、多くの住宅で使われているビニールクロスは価格帯が主に2種類あります。
〇500番(量産)クロス・・・ベースで使われるクロスのほとんどは500番のもので、選ばれることが多いスタンダードなクロスです。大量生産されるも製品のため、後述する1000番クロスに比べると価格も抑えられます。色や柄のバリエーションはそれほど多くはありません。
〇1000番クロス・・・ハイグレードクロスともいわれますが、500番クロスよりも種類が多く、消臭や防湿などの機能に優れたものも豊富にあります。価格は500番クロスよりも高くなりますが、アクセントクロスに使いたい色や柄にこだわりがある場合は、1000番クロスで探すのが良いでしょう。
その他、人気のマリメッコやウィリアムモリスなどの輸入の紙クロスは更に価格が上がりますので使いたい場所、こだわりを考えて決めていきましょう。
まとめ
以上、今回のブログではアクセントクロスについて説明いたしました。
将来お家づくりをご検討されている方、現在進行中でお家づくりをされている方、またはリフォームを考えている方の参考になれば幸いです。
アクセントクロスに限らずお家づくり中は考え、悩みすぎてしまうと何が良いのかわからなくなってしまうこともあると思います。
素直に「いいな」と思ったものを大切に、理想のお家づくりを楽しみましょう!