家づくりQ&Aブログ

高気密・高断熱な注文住宅づくりのためにチェックすべきポイントは?メリット・デメリットを交えながらご紹介

2023.07.14 #構造性能

こんにちは!

エクセレントホームの品川です。

 

自分の好きな間取り・デザインで建てられる注文住宅。長く住むお家だからこそ、見た目だけでなく性能にもこだわりたいところです。

今回の記事は、住宅性能の中でも関心が高い「高気密」「高断熱」な家づくりに着目して解説します。

メリット・デメリットをふまえて、納得のいく家づくりを楽しみましょう!

 

 

そもそも、「高気密」「高断熱」な家ってどんな家?

○高気密住宅

高気密住宅とは隙間が少ない気密性を高めた住宅の事です。
床や壁、窓枠などに隙間ができないよう断熱材・気密シート・気密テープなどを使用しながら施工するので、外気の温度に影響を受けず年中快適な温度で生活できるお家を作ることができます。
冷暖房を使用した際にも外気温に左右されることが軽減できるので、電気代を抑えて暮らせます。
また、隙間風がないことで24時間換気システムの効率アップも期待できます。
冷暖房効果だけでなく快適な空気の流れを作れるのは魅力的ですよね。

気密性能はC値という値で表され、その数値が低いほど高気密なお家と言えます。
北海道や東北の一部の地域ではC値2.0、それ以外の地域では5.0が基準とされていますが、現在省エネ住宅の建築で工務店・ハウスメーカーが基準としている数値は0.5以下が多くみられます。

エクセレントホームでも、C値0.5以下を目指す施工に取り組んでいます。

[気密測定]
室内の空気を全て外にはきだして、室内と室外の圧力差をはかります。

○高断熱住宅

高断熱住宅とは、外部に面する壁部分に入れる断熱材だけでなく、断熱性能の高い窓や玄関ドアを採用し外気の影響を受けることを低減した住宅です。

外皮(屋根・壁・窓・床)を断熱材で覆うことでお家自体が魔法瓶のような効果を発揮してくれます。

そのため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。
高気密住宅同様に冷暖房効率を高めてくれるので、合わせて検討することをおすすめします。

また、断熱には外断熱と内断熱の二種類があります。
外断熱は、柱の外側に断熱層を作り建物全体を囲い込むように施工する工法で、建物全体を覆うので気密性や省エネ効果が高くなるなどのメリットがあります。
気密性が高くなるため、換気をどのように行うかを考える必要がありますので、給排気共に機械式で換気を行う一種換気システムや、三種換気システムでも各部屋や空間に排気口が設置されるダクト式換気システムの採用をおすすめします。
そして断熱材を張る分、建物の幅が広がるので隣地境界からの距離確認しておきましょう。

内断熱は柱と柱の間に断熱材を入れる工法です。一般的によく使われている断熱方法で、外断熱と比べ費用を抑えられます。また、壁が厚くなることもないので狭小地でも対応できるといったメリットがあります。

外断熱に比べて気密性能は劣ってしまうので、気密性能を高めたい場合は気密シートを使用することや外断熱を組み合わせて施工することをおすすめします。

[気密シートを施工]

[外断熱施工]

そして、断熱性能はUA値、Q値といった数値で表されます。
UA値は「外皮平均熱貫流率」、Q値は「熱損失係数」のことを言い、いずれも値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能の高い住宅と言えます。

 

高気密・高断熱の住宅は、片方だけでなくどちらも重視しなければいけません。
室内の空気が逃げにくい高気密と、外気温の影響を受けづらい高断熱の両方の効果が必要になるため、せっかくいい断熱材を入れたのに気密性が悪いことで十分に効果を発揮してくれなかった・・・なんてことにならないためにも工務店・ハウスメーカーによく相談しながら進めましょう。

 

まずは、高気密・高断熱住宅のメリットを3つご紹介します。

【高気密・高断熱住宅のメリット1】光熱費の節約につながる

エアコンなどの冷暖房を使う時、外気温の影響を受けず隙間からの熱損失も軽減できるので冷暖房効率が上がるという点が高気密・高断熱住宅の最大のメリットです。
エアコンの設定温度を調整しなくても室温を一定の温度で保つことができ、電気代の削減や省エネ効果が期待できます。
家計にも環境にも優しい暮らしをすることができますね。

 

【高気密・高断熱住宅のメリット2】夏でも冬でも快適に過ごせる

メリット1で挙げたように、高気密・高断熱住宅では冷暖房効率が上がるため、快適な室温を保つことができます。

エクセレントホームのある新潟県は、夏は高温多湿で冬は寒いエリアです。弊社のお客様からも、高気密・高断熱住宅に関するお問い合わせやご質問をよくいただきます。

寒暖差が大きい地域にお住まいの方は、外気の影響を受けづらく省エネにもつながる高気密・高断熱住宅を検討してみるのがおすすめです。

 

【高気密・高断熱住宅のメリット3】ヒートショックの防止につながる

ヒートショックとは、部屋によって大きな温度差があることで血圧や脈拍が大きく変動することです。心臓発作や脳梗塞を引き起こす可能性があるため気を付けなくてはいけません。
高気密・高断熱住宅では、廊下やお風呂場など部屋ごとでの温度変化が少なく、心臓や血管などに負担のかかるヒートショックのリスクも軽減できます。

長く暮らしていく家だからこそ、老後も安心して暮らせるお家がいいですよね。

続いて、高気密・高断熱住宅のデメリットを3つご紹介します。

【高気密・高断熱住宅のデメリット1】建築費が高くなりやすい

気密性、断熱性を確保するために設計や施工、優れた断熱材の使用など建築精度を高めなければならないので、建築費用が高くなる場合があります。
しかし、初期費用は高くても今後暮らしていく上での省エネ効果を考えると将来的に元が取れる可能性もありますので、長期的に考えれば大きなデメリットにはならないでしょう。

 

また、高気密・高断熱のお家でよく取り入れられるのが、全館空調システムです。
取り入れることで家中の室温を均等に保つことができますが、制御システムや配管など複雑な施工が必要になるため、高額になりやすいのがネックです。
メンテナンス費用や製品の寿命などにも注意して検討しましょう。

 

高性能住宅やZEH住宅を建築することで受け取れる補助金もありますので工務店やハウスメーカーに確認をして上手く活用しながら高性能な住宅を作ることができるといいですね。

 

【高気密・高断熱住宅のデメリット2】換気・空気のトラブル

高気密・高断熱住宅では、壁や床、天井などに空気がこもりやすい特徴があります。

臭いやハウスダストが室内に残ったままとなり、空気汚染からシックハウス症候群やアレルギーの原因にもなります。
空気の流れを良くするため、高気密・高断熱住宅では「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。窓を閉めていても住宅全体の空気が時間をかけて入れ替わるので、シックハウス症候群のリスクを減らすことができます。

 

また、気密性能が高い住宅で石油ストーブやガスファンヒーターを使用するときは、一酸化炭素中毒の原因にもなりますので気をつけましょう。
気密・断熱がしっかりしていれば、エアコンだけでも十分快適に過ごすことができます。

寒さが心配であれば、床暖房などの採用を検討しましょう。

 

 

【高気密・高断熱住宅のデメリット3】開放感が少ない

高気密性・高断熱性を確保する上で、お家の開放感が少なくなってしまうこともデメリットとしてあげられます。

窓は、床や壁など他の部分に比べると断熱性や気密性が低いため、窓を少なくしたり小さくしたりして断熱性・気密性をアップさせるケースもあります。しかし、これらの対策はお家の中の開放感や採光性を失ってしまうことにもつながります。

トリプルガラスや樹脂サッシなどできるだけ性能値の高い窓を選ぶと、窓の大きさを妥協しなくても良いかもしれません。

 

最後に、納得のいく高気密・高断熱住宅を建てるには、どのようなポイントを抑えていくとよいのかをご紹介します。

 

【高気密・高断熱住宅づくりのポイント1】24時間換気システムの選び方

24時間換気システムとは、家の中の空気を自動的に循環させて入れ替える設備のことを言います。高気密住宅には、24時間換気する仕組みの設置が義務付けられています。

24時間換気システムには3種類あり、それぞれ性能・性質が異なっています。

 

・第一種換気システム

給気と排気の両方に機器を設置し、機械式で確実に空気の入れ替えを行います。

安定的に空気を入れ替えることができるため、換気状態を維持しやすい点がメリットです。熱交換機という専用の機器を使うことで室内と外の空気を循環させ、部屋の温度を一定に保つことができます。ただし、給排気どちらも機械式になっているため、第三種換気システムに比べてメンテナンスコストや電気代がかかりやすくなる可能性があるので注意をしましょう。

 

・第二種換気システム

給気のみを機械的に行うことで室内の気圧を高めて、外部に汚れた空気を押し出します。

工場や手術室などの特殊な用途で使用されることが多く、一般的に住宅では採用されない換気方法です。

 

・第三種換気システム

第三種換気システムは、第二種換気システムと逆で排気だけを機械的に行うシステムです。室内の空気が溜まったり、結露が発生したりするのを防ぎやすく、一般的に住宅ではよく採用されます。お手入れも簡単で、掃除する箇所がフィルターと本体のみなのでメンテナンスコストも気にせず使うことができます。一方で、全ての部屋に給気口をつけなくてはならないので室温が外気に左右される場合もあります。

 

お手入れやコストバランスを考えると第三種換気システムがおすすめです。

 

【高気密・高断熱住宅づくりのポイント2】窓・サッシ・ドアの選び方

高気密・高断熱住宅で採用する窓、サッシ、ドアの選び方も大きなポイントです。

 

断熱性の低い窓を採用すると、せっかく壁や天井の断熱性が高くても窓から熱が放出されてしまい、冬の寒い空気や夏の暑い空気が入ってきてしまいます。

断熱性の高いペアガラスやトリプルガラスなどの複層ガラスを使うことで、窓自体の断熱性を高めていく必要があります。

寒冷地では、特に断熱性に優れた樹脂サッシを使うのがおすすめです。樹脂サッシはアルミサッシに比べて断熱性能が2.6倍も高く外気の熱を伝えにくい為、高気密・高断熱住宅では取り入れられることが多くなっています。

 

断熱性の高い玄関ドアを選ぶことも重要です。ドアの内部に断熱材が組み込まれているドアや、組み込まれているガラスが複合ガラスになっているドアにすると、熱伝導率が低く断熱性能を上げることができます。

性能値は様々なので、工務店・ハウスメーカーにも相談しながら必要な製品を採用しましょう。

 

【高気密・高断熱住宅づくりのポイント3】工務店・ハウスメーカーの選び方

工務店・ハウスメーカー選びも、高気密・高断熱住宅を作るときには重要です。
良い材料を使っても技術がなければ高気密・高断熱の家を作ることはできないため、施工実績のある工務店・ハウスメーカーに依頼する必要があります。

WEBサイトなどをチェックすることで、その会社が採用している工法や断熱材、窓などの確認ができます。実際に相談をして、希望に合った性能の住宅が建てられるかを検討しましょう。

エクセレントホームではお客様のご要望に合わせて高気密・高断熱住宅の施工や取り組みを行っており、気密・高断熱構造に加えてZEH基準を満たしたLED照明や給湯設備などを取り入れることにより、省エネ性能を評価する「一次エネルギー消費量」等級の最上位等級6を取得しています。

 

【まとめ】

高気密・高断熱住宅は年中通して快適に過ごすことができます。

初期投資は必要ですが、冷暖房の効率アップが期待できるので省エネ効果や冷暖房の節約、ヒートショックの予防など多くのメリットがあります。

また、外気温の影響を受けることが少ないので、新潟のように夏は暑く、冬は寒い地域では高気密・高断熱住宅のメリットを十分に発揮できると言えるでしょう。

ハウスメーカーや工務店によって施工方法が変わるため、希望の高性能住宅が建築できるかを建築会社で相談してみましょう。

 

 



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