家づくりQ&Aブログ

雪が多い新潟でも住宅ローン減税のZEH住宅って建てられるの?メリットやお得な補助金まで解説!

2024.02.06 #構造性能

こんにちは!エクセレントホームの品川です。

 

みなさんは、『ZEH(ゼッチ)』という言葉を耳にしたことはありますか?
今話題の『ZEH住宅』についてと、条件を満たせば利用できる補助金や助成制度などの情報も合わせて解説していきます!

 

ZEH(ゼッチ)住宅とは?

ZEH(ゼッチ)とは『ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス』の略称です。
ZEH住宅には下記3つの要素が必要とされています。

『断熱』高断熱、高気密で省エネにする。
夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるような室内空間にするため外皮の断熱性能等を大幅に向上させる。

『省エネ』エネルギーを効率よく使う。
高効率な給湯器や家庭用蓄電池などの省エネ設備システムを導入してエネルギー消費を抑える。

『創エネ』エネルギーを創る。
太陽光などを使用し再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量を実質的にゼロとすることを目指す。

上記のような内容を元に国が一定の基準を設けており、要件を満たした住宅だけがZEHとして認定されます。

2025年カーボンニュートラルに向けて、政府は以下のような目標を発表をしました。
○2030年以降に新築される住宅についてZEH認定基準の省エネルギー性能の確保を目指す。
○新築戸建ての6割に太陽光発電設備が設置されること。
○2030年以降はZEHであることが新築住宅の基準となると言えることを目指す。

エネルギーを自宅で創りつつ、日々の消費エネルギーも節約できるので政府でもZEHの普及をしているのです。

私たちの日々の生活はエアコンや照明、冷蔵庫など様々な家電や設備を使用しており多くのエネルギーを消費している状態です。
そのため環境にやさしく、エネルギー消費量を抑えられる住宅として『これから家を建てる時にはZEHにしたい』と考える方も増えてきています。

そんな今注目のZEH住宅は他にもこんなメリットがあるのです。

エネルギー消費量を抑えられることが魅力ですが、

○災害時など停電をしていても太陽光や蓄電池を使用して電気を利用できる。
○断熱性能の高い住宅となるので、ヒートショックや健康トラブルの予防に繋がる。
○光熱費が抑えられる。
○建築時に補助金や住宅ローンの金利優遇などが受けられる場合もある。
○創出したエネルギーが使うエネルギーよりも多かった場合は、売電収入を得ることもできる。

など家計や健康の為のメリットも多く挙げられます。
建物の断熱性能を高くすることで冷暖房効率も良くなり健康トラブルの予防ができるのは嬉しいですよね。

 

戸建におけるZEHの種類

ZEHとして認定を受けるには、国が定めた基準を満たす必要があり、
ZEH(ゼッチ)・Nearly ZEH(ニアリー ゼッチ)・ZEH オリエンテッド
この3つに分けられそれぞれに認定基準が設けられています。

それぞれ詳しく解説をしていきます。

ZEH(ゼッチ
年間のエネルギー収支を0またはマイナスにする住宅です。
○再生可能エネルギー設備を導入する。
○省エネルギー性能の高い設備でエネルギー消費量を20%以上削減する。
○外皮(窓、屋根、外壁など)の断熱性能を高め、UA値を0.4~0.6よりも低くする。
これらを合わせて、エネルギー消費量を100%以上削減することとされています。

UA値は断熱性能の高さを示す値で、全国を8つのエリアに分け指定の数値が定められています。
新潟市は5地域に分類されUA値0.6以下が求められています。

Nearly ZEH(ニアリー ゼッチ)
ZEH基準には満たないものの、大幅な省エネを成功させている住宅です。
・再生可能エネルギー設備を導入する
・省エネルギー性能の高い設備でエネルギー消費量を20%以上削減する
・外皮(窓、屋根、外壁など)の断熱性能を高め、UA値を0.4~0.6よりも低くする。
基準はZEHと同じ内容ですが、すべてを合算したエネルギー消費量の基準が70%~100%とされています。

ZEHとの違いはエネルギー収支が100%に届かないレベルである点のみです。

ZEH オリエンテッド
都市部の狭小地や多雪地域に建てられた住宅や北斜線制限の対象となる用途地域、
敷地面積が85㎡未満(約25坪)などの基準を満たすことが難しい環境で建てられる住宅です。
そのため他のものより少ない下記の項目のみで認証されます。
・外皮のUA値が0.4~0.6以下
・省エネ設備の導入で、省エネルギーを20%以上削減
再生可能エネルギーは不要で、必要な設備を導入し省エネは20%実現することができれば認められます。

 

ZEH住宅と長期優良住宅の違い

ZEH住宅は『省エネ性能が高い住宅』
長期優良住宅は『長く安心・快適に暮らせる住宅』

ZEH住宅は断熱性能が高く断熱・省エネ・創エネでエネルギー消費収支を0又はマイナスにする住宅のことです。

一方、長期優良住宅は省エネ性能や耐震性能が高くメンテナンスもしやすい住宅のことをいいます。
長期にわたり良好な状態で使用するため、大きく分けて下記の措置が取られています。

○劣化対策
数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。
○耐震性
極めてまれに発生する地震に対し、継続利用のための改修の容易化を図るため、損傷のレベルの低減を図ること。
○省エネルギー性
必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること。
○維持保全、更新の容易性
構造躯体に比べて耐用年数が短い設備配管について維持管理を容易に行うために必要な措置が講じられていること。

このすべての措置を講じて行政庁に申請すると、長期優良住宅として認定を受けることができます。

 

ZEH住宅、長期優良住宅どちらも一定の省エネルギー性能は求められますがそれぞれ目的は異なります。

 

新潟の気候でも建てられるZEHオリエンテッド住宅とは?

立地の問題で太陽光発電や蓄電池など創エネ設備を設置することが難しいが、外皮の断熱化や高効率の省エネ設備が設置されている住宅のことです。

新潟のような多雪地域で太陽光の設置が難しい場合でも、一定の基準を満たせば『ZEH オリエンテッド』と認定されます。

多雪地域かどうかを調べる時は、国土交通省が定めた『多雪区域を指定する基準及び垂直積雪量を定める基準を定める件』という資料に基準や計算方法が分かり、判断することができます。

 

ZEH住宅は補助金がもらえるの?

ZEH住宅の補助金制度は、それぞれに公募期間が定められており、申請の先着順に交付決定がされます。
年度ごとに時期や内容が異なる可能性がありますので希望する補助金制度の情報を随時確認しておきましょう。

大まかな流れとしては・・・
①ZEH認定ビルダーに相談
②ZEH補助金の申請、審査
③交付決定、工事着工
④ZEH住宅完成後、実績報告を提出

地域ごとに定められた断熱性能や再生可能エネルギーシステムの導入などそれぞれ内容が異なる可能性がありますので建築会社とよく相談をしながら進めていきましょう。

また、ZEH補助金の他に、2050年のカーボンニュートラルの実現を図る事業として
エネルギー価格や物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅や改修工事に対して支援される制度もあります。
この補助金を受け取るには、最低限ZEH住宅に該当させることが義務付けられています。

○子育てエコホーム支援事業(令和6年1月現在)
子育てエコホーム支援事業は、こどもエコすまい支援事業の後継事業となり最大100万円の補助金となります。
・申請対象者
子育て世帯(令和5年4月1日時点で18歳未満)若者夫婦世帯(夫婦どちらかが令和5年4月1日時点で39歳以下)のいずれかであること
子育てエコホーム支援事業者と工事請負契約を締結し住宅を新築する(注文住宅)
子育てエコホーム支援事業者と不動産売買契約を締結し新築分譲住宅を購入する(新築分譲住宅)
・対象となる住宅
証明書等により高い省エネ性能(ZEHレベル)を有することが確認できる住宅
・補助額
ZEH住宅…1住戸につき80万円
※市街化調整区域、土砂災害警戒区域又は浸水想定区域は原則40万円
長期優良住宅…1住戸につき100万円
※市街化調整区域、土砂災害警戒区域又は浸水想定区域は原則50万円

申請手続きは建築を依頼する建築会社が行いますので自身の住宅が対象になるか、事前に確認しておきましょう。
また、予算に達し次第補助金は終了しますのでタイミングにも気をつけましょう。

 

まとめ

ZEH住宅は政府が2050年カーボンニュートラルに向けて、
『断熱』『省エネ』『創エネ』性能の高い住宅の建築を推奨しているものです。

省エネ設備と創エネ設備で日々の光熱費を節約することができ、
自宅用のエネルギーとして使ってもまだ余る場合は、売電収入を得ることもできるメリットもあります。
建物の断熱性能を高くすることで健康トラブルの予防にも期待ができます。

ZEHオリエンテッドなど狭小地や多雪地域でも対応している種類もありますので新潟でもZEH基準の建物を建築することも可能です。

断熱性能や太陽光設備など建築費用がコストアップすることも考えられます。
補助金などを上手く使いながら進めるとよいでしょう。
補助金は時期や建築会社によって変わってきますので、自分自身の計画に合わせて確認することをお勧めします。

 

今回はZEH住宅についてご紹介をしました。
高性能な住宅の需要が高まっている中で注文住宅の建築を計画している方は、
補助金などを活用しながらZEH住宅を検討してみてはいかがでしょうか?

『家づくりQ&Aブログ』では性能だけでなく、エクセレントホームならではのインテリアや間取りの事などを紹介している記事もあるのでチェックしてみてください!

 



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