家づくりQ&Aブログ

地震に備えて「耐震性」の高い住宅づくりを! 耐震等級や性能など、抑えておくべきポイントとは?

2023.10.29 #構造性能

こんにちは!

エクセレントホームの木間(このま)です。

近年日本は30年の間だけでも阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)、新潟県中越地震、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)、熊本地震、北海道胆振東部地震といった、震度7を記録する大地震に襲われてきました。今回は、住まいづくりをする上で気になる、「耐震性」について詳しくご紹介していきます!

 

耐震等級とは?

耐震等級(たいしんとうきゅう)とは、建物の地震への強さ、耐震性能を示す指標の1つです。耐震性の指標として現在広く使用されており、耐震等級1から等級3までの3段階で表されます。2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいた「住宅性能表示制度」に沿って制定されております。

 

耐震等級の区分って?

・耐震等級1とは

「耐震等級1」は建築基準法で定められている最低限の耐震性能を満たす基準です。

いわゆる「新耐震基準」と言われるもので、震度6強から7に相当する数百年に一度起こる大地震に耐えうる強度を持つように構造計算されています。即時倒壊はしないものの、建物の損傷が考えられるので、その後大規模な修繕や住み替えが必要になると想定されています。

 

・耐震等級2とは

「耐震等級2」は等級1の1.25倍の耐震性能があることを示す等級です。

震度6強から震度7相当の大地震に耐えることができ、その後も一部の補修を行えば生活できる可能性が高いように構造計算されています。

地震や台風、水害などの災害の際に避難場所として指定される学校の体育館や病院などは耐震等級2以上が必要とされています。

また長期優良住宅の認定基準の1つとなっています。

皆様、長期優良住宅はご存じでしょうか。

長期に渡り良好な状態で使用するために国から講じられた5つの基準を満たした住宅のことで、耐震性においては耐震等級2以上の強度が求められます。耐震等級2以上のチェック項目は、「耐力壁の壁量」、「耐力壁の配置バランス」、「床倍率」、「接合部の強度」、「基礎の強度」です。

 

・耐震等級3とは

「耐震等級3」は等級1の1.5倍の耐震性能を示す等級です。

震度6強から7相当に耐えられ、地震の後も軽微な修繕工事を行えば生活ができるとされています。

大地震の被害を耐えるには耐震等級3の検討をお勧めします。

等級2と同様に災害が起きた際に地域の復興の拠点となる消防署、警察署は耐震等級3で建てられることが多くなっています。

等級3で造られたお家では、2016年の熊本地震で発生した二度の震度7の地震を耐え、倒壊しなかった事例もあります。

001155087.pdf (mlit.go.jp) (引用元 国土交通省 住宅局)

 

2023年10月現在建築中の新潟市西区坂井東の「ナチュリエ」モデルハウス

新潟市東区石山の「インターデコハウス」モデルハウスはどちらも

耐震等級3で設計しており、性能面にも特化したモデルハウスです。

↑インターデコハウス 東区石山モデルハウス:構造写真1

こちらの部材は「火打ち梁(ひうちはり)」といい木造建築に使われる部材で

建物が水平方向に変形することを防止するために設けます。

↑インターデコハウス 東区石山モデルハウス:構造写真2

通常木製の火打ち梁を使うことが多いですが今回は鋼製の火打ち梁を採用し

数量も多めに配置されております。耐震等級3で設計をすることで

このような構造上の違いがでてきます。

 

さて本題に戻りましてもう少し耐震等級について詳しく見ていきましょう!

 

耐震等級に応じて、地震保険料が安くなる!

・耐震等級割引制度の紹介

住宅性能表示制度が活用された住宅はさらに、以下のようなメリットが享受できる場合があります。

・住宅ローン金利の引き下げ

・贈与税の非課税枠の拡大

・最大50%の地震保険料割引

地震保険の割引制度は、一定以上の耐震性能を持つ建物に適用される仕組みです。住宅性能表示制度を利用した住宅を対象とする耐震等級割引のほか、免震建築物割引、耐震診断割引、建築年割引があり、耐震性能に応じた割引率が設定されています。複数の割引に該当する場合は重複適用されず、最も割引率の高い割引がひとつ適用されます。

 

・割引率の紹介

地震保険には、建物の免震・耐震性能に応じた割引制度があります。割引の適用には、所定の確認資料の提出が必要となります。
※割引は重複して適用することはできません。

また地震割引を適用する場合、『耐震等級割引』には、例えば「住宅性能評価書」や「耐震性能評価書」等対象建物の耐震等級を証明した書類が必要です。

保険会社によっても必要書類が異なる場合がありますので、どのような書類が必要か各引受保険会社にご確認ください。

 

耐震性の高い家づくりのために抑えておくべきポイントは?

・建物の軽量化

↳建物の重さは重いほうが耐震性は高くなるでしょうか?

それとも、軽いほうが高いでしょうか?

正解は軽いほうが高いと言われております。建物が重いと地震の際に揺れ幅が大きくなってしまい、建物への負担、ダメージが大きくなります。それに対して建物が軽ければ地震が起きた際、揺れ幅が軽減され建物への影響が緩和されます。

 

・耐力壁を増やす

↳まず、耐力壁とはご存じでしょうか?

耐力壁(たいりょくへき)とは、建築物において、地震などの水平荷重(横からの力)に抵抗する能力をもつです。そうではない壁(構造的に固定されていない壁)は非耐力壁と呼び、開口部を大きく設けた場合などの構造上主要な部分とはならない壁のことを指します。また、耐力壁に似ているが、固定方法が不完全で抵抗力の低い壁(間仕切壁など)を準耐力壁と呼びます。

耐力壁が多ければ、多いほど耐震性は高まるので耐震等級を高めるのであれば重視しておきましょう。

また、単純に耐力壁を増やすだけでなく、1階、2階の耐力壁の位置を揃えたり、四隅を支えるようにバランスを考慮して配置したりと、ポイントをおさえて設置場所を決めると良いですよ。

 

・耐力壁をバランスよく配置する

耐力壁はバランスよく配置することが非常に重要です。一部分に配置して集中してしまうと建物のバランスが悪くなり、耐震性を良くしようとしても逆に悪くなるケースもあります。

 

・床の剛性を高める(水平構面)

壁だけでなく床の耐震性にも注目しましょう。壁と床はつながっています。そのため、壁が頑丈でも土台である床が破損・崩壊すれば、地震の揺れには耐えられません。床に耐震性能があれば、耐力壁が受けた揺れを受け流せるためダメージを抑えられます。耐震等級2・3は床の剛性(水平構面)を計算する項目もあり、床の耐震性についても保証されています。

 

耐震性の高い家づくりのための注意点・デメリット

・土地の地盤にも注意しましょう!

↳耐震性の高い家というと住宅にばかり意識を向けてしまいがちですが、地盤にも注目しなければなりません。
地盤が弱ければ、地震の際に地盤沈下などが起こる恐れがあります。
土地の購入前に、国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」で地盤の強さを確認しましょう。

(引用元 国土交通省 水管理・国土保全局 防災課)

 

・耐震等級は住宅が建ってからは申請できない

注文住宅では、耐震等級のランクを自由に選ぶことができますが、住宅が建ってからは申請ができません。構造計算や基礎の形状、地盤改良の有無なども絡みますので耐震等級のご要望がある場合は、最初に工務店・ハウスメーカーへ伝えておきましょう。

耐震等級のランクについては事前に検討し、要望を伝えることがおすすめです。

 

・コストがかかる場合がある

耐震性の高い家を作るには、通常よりもコストがかかります。
耐震性の高い家が標準仕様とされている工務店・ハウスメーカーもありますが、施工会社によっては通常よりも金額が上がる場合があります。
耐震等級2、3を取得するための申請費用や施工費用が追加になってしまい、数十万円の費用が加算される可能性もあります。
また、地盤の調査や改良が必要になれば、さらに費用が発生することになります。

 

・希望の間取りに出来ない場合がある

耐震性を重視した場合、どうしても希望通りの間取りが難しい場合があります。

壁が増えることもあれば、柱や梁が太くなるといった制限もでてきます。

どれだけ耐震性を優先するか、希望の間取りやイメージをよく考えて工務店・ハウスメーカーさんと打合せをするのがおすすめです。

 

【まとめ】

耐震等級は建物の耐震性を表す指標であり、耐震等級1~3に分けられております。

近年の大地震を考えると地震に強く安全性の高い注文住宅はとても魅力的といえます。

住まいづくりを考え始めたらまずは知識を持ち、希望の間取りや耐震性、デザイン性、性能面といった優先順位を大切なご家族と考えて進めるのがおすすめです!

 

現在エクセレントホームでは

新潟市東区石山でインターデコハウスモデルハウス建築中です。

↑インターデコハウス 東区石山モデルハウス:上棟時の写真

↑インターデコハウス 東区石山モデルハウス:現在の写真

 

新潟市西区坂井東でナチュリエモデルハウス建築中です。

↑ナチュリエ 西区坂井東モデルハウス:上棟時の写真

↑ナチュリエ 西区坂井東モデルハウス:現在の写真

 

どちらも11月中旬から公開予定でデザイン性だけでなく、今回ご説明した耐震等級3窓ガラスはトリプルサッシを採用し、付加断熱、断熱性能のグレードG2仕様を取り入れた性能にもこだわったモデルハウスです。

 

また、新潟市中央区女池上山でナチュリエモデルハウス公開中です。

↑ナチュリエ 中央区女池上山モデルハウス

↑ナチュリエ 中央区女池上山モデルハウス

 

こちらのモデルハウスは太陽光を設置しております。

新築工事中の2棟のモデルハウスと同様に窓ガラスはトリプルサッシを採用しています。

玄関を広々と使ったアウトドアを楽しめるお家です。

ペットスペースも配置しており、ペットを飼われている方にもお勧めです。

 

現在絶賛公開中ですのでご興味のある方はお問い合わせを是非お待ちしております。

以上、耐震性について抑えておくべきポイントのご紹介でした。

おうちづくりQ&Aブログでは、おうちづくりで気になるポイント等をご紹介しています!

次回もまたお楽しみに!



モデルハウス見学
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新潟市中央区女池上山
ナチュリエ アティーヴォ
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ナチュリエ アティーヴォ モデルハウス ページ画像

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ナチュリエ アンティコ
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新潟市西区坂井東 ナチュリエ アンティコ モデルハウス ページ画像

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新潟市東区石山 インターデコハウス モデルハウス ページ画像

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