家づくりQ&Aブログ
造作家具で叶える理想の暮らし|注文住宅ならではのメリット・注意点・アイデア集

こんにちは、エクセレントホームの齋藤です。
お家づくりをする上でよく聞く“造作家具”。みなさまはどういったイメージがありますでしょうか?「おしゃれなお家には必ずある」「好みや間取りに合わせてオーダーできる」「価格が高そう」などなど、さまざまなイメージがあると思います。
今回のブログでは、そんな造作家具で理想の暮らしを実現されたい方に向けて、メリットや注意点、アイデア集についてご紹介していきます。
造作家具とは?注文住宅ならではのこだわり設備
造作家具とは、空間に合わせて設計・製作をした家具のことです。オーダーメイドの家具と似ていますが、造作はオーダーメイドかつ、壁や天井に固定する家具のことをいいます。
既製品では好みのもの、空間にフィットするものが無い場合や、空間の雰囲気に馴染むようにイチからオーダーしたい場合などに造作家具を取り入れることがあります。
間取りから自分たちの要望を取り入れられ、自由度が高い注文住宅では、制限の多い規格住宅やリフォーム・リノベーション物件に比べると造り付けの造作家具が採用しやすい傾向にあります。細かくお家の仕様を決めていく注文住宅だからこそ、家具までこだわることができるのです。
造作家具のメリット
唯一無二のオリジナルデザインでつくることができる造作家具。どのようなメリットがあるのか詳しくみていきましょう。
空間を効率的に利用できる
間取りを考える際に、なんとなく置きたい家具の場所もイメージされますよね。そんなとき、ちょっとしたデッドスペースができてしまったり、既製品の家具のサイズでは空間に合わない場合があると思います。限られた空間を最大限有効活用するには、デッドスペースの解消やこだわりの寸法で製作できる造作家具が活躍します!
ミリ単位で造作ができるため、収納ボックスがシンデレラフィットできるようなテレビボードやお気に入りのスツールの高さに合わせたキッチンカウンターなど、お持ちのインテリアや家電のサイズに合わせてつくることが可能です。微妙な寸法のスペースが空いてしまうと掃除が少し面倒ですし、そこに合う家具を探すのは大変です。
造作家具なら空間にぴったり納めることができますので、ちょっとしたスペースの有効活用におすすめです。
ニーズに合わせたカスタマイズが可能
カウンターテーブルやベンチ、ソファなど人が使うための家具については、使う家族に合わせた設計が可能です。小柄な方、もしくは背の高い方の場合、既製品の家具では少し高さが合わないといったこともあると思います。合わない家具を使い続けて身体に負担がかかってしまうケースは少なくありません。既製品の家具をお使いの上で不便を感じることがあっても、造作家具であれば解消できます。使い手に合わせてカスタマイズができるということは造作家具の大きなメリットと言えます。
インテリア全体の統一感を高める
床や壁、ドアなどをせっかくこだわっても、最後に置く家具の色や素材がバラバラですとかっこ悪くもったいない印象となってしまいます。
市販の家具はできている空間に合うものを吟味して決める必要がありますが、造作家具は家をつくるのと一緒に色や素材を決めていくため、自ずと統一感のある家具にすることができます。家具が主役になりすぎず空間に馴染むため、空間に広さを感じさせることもできますよ。
自由な素材やデザインの選択ができる
造作家具には、無垢材や集成材、化粧板材などお好みに合わせた素材が使われますが、組み合わせが自由なのも造作家具の魅力のひとつです。既製品の家具ではデザインは良いけど色があんまり…、見た目は好みだけど使い勝手がちょっと…というような残念ポイントがあっても、そこを解消できるのが造作家具です。家族が使いやすいようにカスタムしてつくることができるのは嬉しいポイントですね。
耐震対策ができる家具の設置
近年に発生した大地震の被害のうち、家具などの転倒などによるケガ人の割合は平均40%、多いときには50%ほどの被害となっております。
家具の転倒はケガの原因だけではなく、通路を塞いでしまって逃げ遅れてしまうという二次災害を引き起こす危険性もあります。
造作家具は基本的には壁や天井に固定しますので、転倒・落下のリスクが低く、耐震対策としてのメリットもあります。
いつ地震があるかわからない地震大国の日本では、地震に備えられるポイントはあらかじめ押さえておきたいところですね。
掃除のしやすさを実現する
家具を動かしたときのほこりや汚れに驚いてしまうことはありませんか?置き家具を壁にくっつけて置いたとしても、わずかな隙間で汚れは溜まってしまいます。
造作家具ならイヤな隙間がなく壁に造り付けられるため、掃除のしやすさという点もメリットのひとつです!
造作家具のデメリット
メリットがあればデメリットもあります。大きく分けて造作家具のデメリットには以下の4点が挙げられます。
施工までにかかる時間
造作家具は施工前に詳細の打合せをし、現場では下地作り、採寸調整、取り付けをするなど、お家が完成した後に購入したものを置くだけの家具とは違い手間がかかります。造作家具を多く採用する場合は、通常の工事スケジュールよりも期間が必要なケースもあるため、引っ越しのタイミングが決まっている場合などは要注意です。施工会社へあらかじめ相談をしておきましょう。
コストが高くなる可能性
造作家具は現場に合わせて設計・施工をするためどうしても製作にコストがかかってしまいます。造作家具を希望される場合は、打合せの早い段階で相談をし、予算を事前に把握しておくと良いでしょう。
移動や修理の難しさ
壁や天井に固定する造作家具は、移動や修理、簡単に買い替えをすることが困難です。
どうしても、という場合は固定していた場所の補修工事も念頭に置いておく必要があります。ですので、気軽に家具の移動をしたいという模様替えがお好きな方に造作家具は向きません。
完成まで現物の確認ができない
既製品とは違い、造作家具は完成するまで仕上がりをイメージするしかありません。注文住宅自体もカタチのないものをつくっていくものになりますが、造作家具も同じです。完成した後、思っていたイメージと違うということにならないためにも、施工会社とのイメージ共有を事前にしておくことが重要です。
造作家具の施工事例
それでは、実際に造作家具の事例を見ていきましょう。
《ソファ》
《ダイニングテーブル》
《テレビボード》
《本棚》
エクセレントホームで施工した造作家具をご紹介させていただきました。
造作家具は形状によって、間取りの中でソファスペース、テレビボードスペースなどが必要となる場合もありますので、ご希望の場合は間取りの打合せの段階で施工会社に相談しましょう。
造作家具を製作する際の注意点
ライフスタイルの変化に適応するか
収納家具を造作する際にありがちなのが、ライフスタイルの変化で使いにくくなってしまう、ということです。先述したように、造作家具は移動や買い替えが困難です。造作家具を計画した際、ここはこれを置く用の場所、ときっちり決めたとしても、例えばお子さまが生まれて使い方が変わった際に暮らしにフィットしなくなる可能性もあります。長く使っていきたい場合には、棚は高さを変えられる可動式にしておいたり、カウンターは折りたたんで収納できるような工夫をしたりなど、フレキシブルな使い方ができるようにしておくのもひとつです。また、将来的な使い方が定まっていない子ども部屋などには、最初から造作家具をつくらないでおく、ということも一つの手だと思います。
予算の設定と管理
既製品の家具よりはコストがかかってしまう造作家具ですが、ご希望の場合はあらかじめ予算を決めておきましょう。細かな要望を叶えてくれる反面、こだわるほど費用は膨らんできます。お家づくり全体の予算との兼ね合いをよく考えて予算を決めることをおすすめします。
具体的なイメージの明確化
造作家具はオーダーだからこそ、使うイメージを具体的にしておくことが重要です。
カウンターは立って使うのか、座って使うのか、収納棚には何を置く想定なのか、ダイニングテーブルは何人で使うのか、などなど、使い方を明確にしておくと失敗が少ないです。
造作家具が生活に与える影響
快適な居住空間の実現
デザインだけではなく暮らしを意識して設計した造作家具は、より暮らしを快適にするためのポイントとなります。既製品の家具では不便なところを解消してくれるのが造作家具ですので、使い勝手にもこだわることで快適な暮らしを送ることができますよ。
個性的な暮らしの演出
壁掛テレビの裏の収納棚や、
キッチンカウンター下を書類収納やお子さまの細かいおもちゃ収納、
洗面台のカウンターに穴をあけ、その下にダストボックス兼収納など、
アイデアをたくさん詰め込めるのも造作家具ならではです。
既製品ではできない、個性的なアイデアも造作なら実現できる可能性が膨らみます!
お打ち合わせの際、思い描いているものがあればぜひお気軽にご相談くださいね。
まとめ
今回のブログでは、造作家具についてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
お家をより快適にでき、空間のデザイン性もあげられる造作家具にはメリットが多くあります。その反面、気を付けたい注意点もいくつかご紹介させていただきました。家づくりを検討中の方はご紹介したメリット・デメリットを参考に、オリジナルの造作家具もぜひご検討ください。
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